統一地方選挙の第一陣は終わりました。大震災の直後だけに自粛ムードも含め、従来とは
若干感じが違う独特の選挙戦でした。
大阪府議会議員選挙について感じたことは、投票率が46,46%であったにも拘らず大
阪維新の会が圧勝したことは歴史に残る選挙であったと思います。
こんな時期でありながら投票率は前回比1,56%アップであったのも、やはり維新の会
が巻き起こした旋風の結果であると思います。
橋下代表は投票率が低かったのは「僕の責任、力不足で敗北の原因の一つ」といっていま
すが、私に言わせれば敗北どころか大勝利だと思います。
投票率は残念ながらこんなもので、彼等の政策である大阪都構想に対する反応の結果では
なく、アンチ既存政党という選択の結果だと受け止めるべきです。
正直に申し上げて私の選挙前の予想では、大阪府議会は40名前後は当選するだろうと思
っていましたが57議席確保したことは驚きでした。大阪都構想など評価される訳がない
と思っていたのですが、これらの政策ではなく大阪を変えようというスローガンだけが受
け入れられたようでした。選挙の状態は郵政選挙とほとんど同じで、維新の会を名乗れば
誰でも良いのかと思わせるところもありました。このことを裏返せば既存政党のだらしな
さが審判された結果であると言えるでしょう。
自民党もダメ、民主などはもっとダメ、共産党も評価されず独特の支持母体を持つ公明党
ですら2議席減らすという結果は如実にこのことを示しています。
大阪市会選挙では、あれほど市長や市会議員から疎まれながらの選挙戦でありながら過半
数には届かなかったとはいえ、定数86に対して33議席確保し第1党を達成したことは
見事でした。
何がこの勝利をもたらしたのかをじっくりと検証する必要がありますが、選挙直後の話と
して今いえることは、繰り返しますが、やはり大阪都構想が評価されたのではなく、既成
政党が認知されていないとしか言いようがないと思っています。
民主党の役員をしている複数の現職議員が無所属で出馬し落選している事実は、政党の存
在そのものを選挙民は疑問に思った結果であることを知るべきです。
問題は、これから橋下知事がどう出るかですが、彼は早々と「大阪市会で過半数を超えら
れなかったから選挙は敗北」とのコメントを発しました。
聞きようによっては謙虚なようでありながら、やはり不遜なコメントだと感じました。
議会の中で過半数を制することが当り前で、それが出来ねば敗北というのは、やはり不遜
であり独裁者的発想です。この感覚は二元代表制の趣旨を捻じ曲げ大政翼賛会を目指して
いるとしか言いようがありません。
彼は「都構想をいったん白紙にし、他党と話し合いを進める」と言っていますが、このコ
メントは他党が硬化することに対する牽制球であり、政治的手法としては実に上手な対応
の仕方だと感じました。どこかの総理に学ばせたい政治的対応だと思います。
もし彼がWTCへの庁舎移転の時のような、これを呑まねば出直し選挙も辞さないといっ
た、あの驕り昂ぶった姿勢で議会に臨めば議会が泥沼化することは間違いないだけに
“中々やるな〜”と感じました。
議会は話し合いをする場であり、その事の重要性を感じて彼がこれらのコメントをしたも
のと理解したいものです。
しばらく議会の動きから目を放せませんが、どうか話し合う事の大事さを忘れずに各党が
対応されよう心から願って止みません。
今年の12月に任期を迎える大阪市長選挙に関して彼の微妙な発言が気になります。
いずれにしろ政治は話し合いの後に結論を導き出すものでなければなりません。
「数は力」であることも間違いありません。しかし、まず「数ありき」だけではいけない
ことを忘れずに、大大阪の行方を議論して欲しいものだと願っています。
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